誰も愛情の取扱について知らない家族

 久し振りに帰っても食事は適当だったり、ともすれば誰もいなかったりする。
 誰かいない場合でも、行き先について誰も知らなかったりする。
 みんな勝手にやっていて、一体感とかはない。
 全員揃っても会話に困る。

 私と父親の間にあるのは断絶で、「家族!」という関係性が大好き(あくまで好きなのは関係性であって、私個人ではない)な母親が間を取り持っている。もし母だけがいなくなったら、父と私は基本的に連絡を取り合わないのではないだろうか。
 
 先日、似たような経験を持つ友人と久しぶりに会って話した。私たちには「親」などいなかったね、と話し合う。
 教育者はいた。出資者もいた。だけど手を繋いで抱きしめて頭を撫でてくれる人はいなかった。

 私のパートナーは、母親に会うとハグをする。「母は天使のような人だよ」と言う。怒鳴られたり、手を上げられたことは一度もなかったと言う。全部信じられない。でも、だからこそ自己肯定感に問題がないんだな、と思う。
 
 私は幼少より、本当の家族はどこか別のところにいると信じて、それを心の支えにして、アイデンティティを守ってきた。
 今は大人なので、幻想に縋らなくていい。本当の家族は作ればいいのだ。そういう選択肢が取れることを心から感謝しよう。
 
 あの時、寂しくて泣いていた自分を、今から救いに行くんだ。

「恵まれている」という呪い

 私は恵まれた環境で生まれて育った。「あなたは恵まれているわね」と数えきれないほどの他人に言われているので、そうだろうと思う。親にも言われてきた。だがその言葉に全ての反抗を封じられてきた。言われるたびに息苦しかった。

 恵まれているからこそ羨まれ、結果を期待される。
 結果を出せば「環境に恵まれたからだね」と言われ、
 結果が出せなければ「恵まれた環境にいるのにね」と失望される。

 恵まれない環境にいることは、辛いことだろう。だけれど私は「分かりやすく理解してもらえていいな」と思ってしまう。
 もちろんそんなことは口に出して言えない。「ありがとうございます、結果を出せたのは環境のお陰です」「申し訳ありません、今回は結果が出せませんでしたが次は頑張ります」以外のことは口に出せない。

 それらが今の自分の自己評価の低さと、理解の渇望に繋がっているのだと思う。

一緒に過ごしたい人は誰ですか?

 あなたが一緒に人生を過ごしたい人は誰か、と聞かれたら、家族とか、恋人とか、そう言った大切だと思っている人を挙げるでしょう。

 
 それが、もし、選択しなければならない局面になったら、どんな順番になるでしょうか?
 
  1. 兄弟姉妹
  2. パートナー
 
 概ねこの辺りになると思います。勿論、その他にもまだまだあるとは思いますし、そもそも父と母で重さが違ったりする場合もあるとは思いますが、今は省略。
 
 大切な人と大切な人とが対立するのは悲しい事ですが、そう珍しくないのが現実。そうなった時、あなたはこの人々をどんな順番で優先しますか。
 
 その認識を共有出来ないと、トラブルに直面した時にその関係性は壊れると思っています。
 一番大事にしたい相手に、どんな優先順位なのか、訊いてみると良いかもしれません。

親子という選べない関係性

 今困っているのは「欠点をあげつらってそれについての文句しか言わない」と言う性格について。
 例えば嫁姑問題で有りがちなイメージの「贈り物をしても文句しか言わない」「家事をすると至らない点ばかり指摘して人格まで否定する」「何もしないと礼儀知らずと罵られる」といった問題の相手が、実の親だった場合。

 今のところ「謝罪」一辺倒でやり過ごしいるけれど、解決策ではないのは分かっている。けれど、相手が聞く耳を持っていないのは分かり切っており、正面対決は消耗戦なのだろうと言う予想が私を逃げに向かわせている。

 時を待つしかない、のか。何十年も?

子供を抱いてみるか訊かれることについて

 子供が産まれた友人の家に行くと、粗方されるこの質問(と言うか勧め)

「子供、抱っこしてみる?」

 私はこれがとても苦手だったりする。

 まず、自分に子供がいないことや近い親戚や身近に子供が少ないことから、「抱っこ」なるものに慣れておらず、力加減や抱き方を間違えるのが怖い。
 次に、そもそも赤ちゃんが苦手だということ。
 この二点が理由。

 「赤ちゃんは誰もが(または"あなたのような年代/性別/その他何かのカテゴリの人"は)抱っこしてみたいものである」と言う認識が苦手なのかもしれないけど。

名前のこと

 友人が日記を書いている。彼は昔、物書きを目指していたことがあり、文章はとても綺麗だしハイペースで長文の日記を書くので、時々覗いては大量の未読分の日記を読む。彼のデザインは美しいので、無性にそれが見たくなって訪れる。訪れた。

 表向きは謙虚だけれど、その内に誰よりも熱い闘志を秘めている彼は、持ち前の高いプライドに見合うだけの努力家で、そこそこの有名人になりつつある模様。

 

 彼がネット上で使っている名前はわたしが昔あげたものだ。もう、彼とわたししか覚えていないだろう。目を合わせずに一人で笑った。

はじめる

 素敵な夢を見て起きたら誰もいなかった。一人で寝巻きのままミルクティをつくり、昨日買っておいた美味しいチーズケーキを食べて、何もせずに過ごす。

 

 今日は楽しいことだけしようと決めている。以前、同居人に「はてなブログ作ったら」と言われていたことを突然思い出して、それもいいかもしれないと思って、始めてみた。

 

 まずはここから。